メインギターであるFender japanのストラトのPUを交換するのにあたり、Fender社のピックアップ
(ストラト用シングルコイル)をホームページ情報をもとにまとめてみました。
ヴィンテージ系
54年~73年までを再現したモデルがあります。
製品名 | Custom Shop Custom ’54 | Pure Vintage ’57 | Pure Vintage ’61 | Pure Vintage ’65 | Custom Shop Custom ’69 | Pure Vintage ’73 |
直流抵抗 | Neck/Middle Pickups: 5.9k Bridge: 6.5k | 5.95k | 5.9kΩ | 5.9kΩ | 5.6k | Neck: 6.1k Middle: 6.1k Bridge: 6.7k |
インダクタンス | Neck/Middle: 2.4H Bridge: 2.75H | 2.47H | 2.3H | 2.6H | 3H | Neck: 2.38H Middle: 2.38H Bridge: 2.8H |
マグネット | Alnico5 | Alnico5 | Alnico5 | Alnico5 | Alnico5 | Alnico5 |
マグネットワイヤー | Formvar-coated | Formvar-coated | Polysol-coated | Enamel-coated | Enamel-coated | Polysol-coated |
リード線 | Cloth-covered | Cloth-covered | Cloth-covered | Cloth-covered | Cloth-covered | Vinyl-covered |
ボビン | Fiber | Fiber | Fiber | Fiber | Fiber | Fiber |
ポールピース | Staggered hand-beveled | Staggered hand-beveled | Staggered hand-beveled | Staggered | Staggered | Staggered hand-beveled |
マグネットはすべてアルニコ5です。
直流抵抗やインダクタンスだけ見ると、あまり差異はないので、どの程度、音質に影響あるのかはよくわかりません。
細かいことは抜きに、自分の好きな音楽の年代やアーティストのイメージで選ぶのも良いかもしれません。
また、ポールピースの角が面取りされてるか、されていないかなどの細かい違いもあるようです。
面取りしてあると何とかなく、高級感がある気がします。
HOT系
ヴィンテージ系と比べると、巻き数が多いのか、明らかに抵抗値とインダクタンスが高めです。
音も太くてパワーがあるのが好みなら、このジャンルでしょうか。
製品名 | Custom Shop Fat ’60s | Custom Shop Texas Special | Ultra Noiseless |
直流抵抗 | 6.7kΩ | Neck Pickup: 5.94k Middle: 6.27k Bridge: 6.56k | Neck/Middle: 12.3 – 12.9k Bridge: 21.6 – 22.2k |
インダクタンス | 2.8H | Neck: 2.57H Middle: 2.62H Bridge: 2.97H | Neck/Middle: 3.75H Bridge: 6.6H |
マグネット | Alnico2 | Alnico5 | Alnico5 |
マグネットワイヤー | Formvar-coated | Enamel-coated | Polysol-coated |
センター | 逆巻き、逆極性 | 逆巻仕様 | |
リード線 | Cloth-covered | Cloth-covered | Vinyl-covered |
ボビン | Fiber | Fiber | – |
ポールピース | Staggered | Staggered | Staggered Unbeveled |
Fat’60sが最近人気みたいですね。カスタムショップ製の高いギターについている印象です。
自分は、フェンジャパに付いていた、日本製のTexas specialを使っていましたが、パワーもあり好きなピックアップでした。ちょっとクランチさせたサウンドは最高です。
モダン系
モダン系は、Fat’50sとノイズレスの2択です。
自分は、悩みに悩んだ末にFat’50sを購入することにしました。円安の影響なのか、どんどん高くなっている気がするので、今買わないとと思い購入。
製品名 | Custom Shop Fat ’50s | Custom ML Ultra Noiseless |
直流抵抗 | Neck: 6.26k Middle: 6.34k Bridge: 6.43k | Neck: 9.0k Middle: 9.8k Bridge: 11.1K |
インダクタンス | Neck: 2.49H Middle: 2.5H Bridge: 2.63H | Neck: 2.7H Middle: 2.9H Bridge: 4.0H |
マグネット | Alnico5 | Alnico5 |
マグネットワイヤー | Formvar-coated | Polysol-coated |
センター | 逆巻仕様 | |
リード線 | Cloth-covered | Vinyl-covered |
ボビン | Fiber | Plastic |
ポールピース | Staggered hand-beveled | Staggered Unbeveled |
モダン系というのが、自分の解釈では、ヴィンテージっぽい枯れ感も残しつつ、少し太さを加えて使いやすくした感じ??と勝手に思っています。
もともと、センターとリアがTexas specialで、フロントがよくわからないものがついており、なんとなくフロントが物足りない(太さが足りない)な、、と思ってたので、すべてfat50’sに変更。
結果は大正解でした。フロントの鳴りがすごく良くなりました。
センターとリアはあまり使わないので比較難しいですが、Texas specialのほうが、クランチで弾いていてもザラッとしたような、エッジがある感じがしました。同じセッティングなら、Texas specialの方が歪むような気がします。とはいえ、スペック的にはほとんど同じなので、微妙な差です。
fat50’sは全体的に、枯れ感もある定番のストラトサウンドに少し太さを加えたような、オールマイティに使える音です。まさに自分好みの音。
別にうまくなったわけではないけど、何となくギターがうまくなったような気がします。
ずっと弾いていたくなるような、そんな感じのピックアップです。
ちなみにポールピースは”Staggered hand-beveled”と書かれていましたが、自分のは、はっきりわかるような面取りされている感じはしないですね。所々エッジが残っているような、、
作りの面では、決して丁寧な感じがしないのですが、made in USAという感じでワルイドな感じがして、まっいいかという気がします。
交換作業
交換前にパシャ。

基本的には丁寧な配線図が付属してますので、ほぼ迷わず交換できます。

ピックアップをピックガードに取り付けるところが、バネではなく、オールドぽっくゴムのやつです。

ピックアップカバーを仮組。バネと比べると非常に取り付けやすいですね。(バネの反発抑えながら、ねじ締するのが、結構面倒。ゴムだとそんなに反発しないので、ねじ込むやすい)

すべてのピックアップをピックガードに取り付けたら、配線作業です。
リアピックアップは、スイッチまでの距離が短いので、ピックアップに付いているコードをバッサリ切らないといけませんが、、勇気がいりますね。
コードが弛んでるのは気持ち悪く、ドンピシャにしたいので、ここは慎重に何度か長さを合わせて、後は勢いでカットします。

配線図を見ながら、半田付けして、ピックアップ交換作業は完了です。

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