ギター信号をオシロスコープで見てみる
ちょっと脱線しますが、エレキギターの原信号ってどんな感じ?という疑問がふっと湧き、ギター出力をオシロにつないで見てみることに。
思いっきり弾いても、振幅がやっと100mVp-p程度の小さな信号ですね。
ちなみにギターはシングルコイルの普通のストラトです。ボリュームもトーンもMAXです。
こんな小さな信号をエフェクターで加工して、アンプで増幅して音を鳴らすわけですね。
FFTを掛けてみる
オシロの付属ソフトにFFTが付いていたので、遊んでみました。
ピックアップポジションの違いで、波形がどうなるか比較です。
まずは源信号の比較です。
これだけ見てもよくわからないですね。。
でもなんとなく違うのはわかる。
次はFFTで分析です。
フロントからリアに行くにつれ、だんだん高域の成分が目立って来るのがわかるでしょうか。
これは、出音からも容易に想像できますね。
今度はトーンをゼロまで絞ってみます。
トーンMAXと比べて、信号のギザギザが取れて少し丸みを帯びています。
次はFFTです。
こちらも想像通り、高域成分のレベルが下がりました。
当たり前ですけど、トーンはローパスフィルタですので、高域を遮断する特性があり、目いっぱい絞ると音がモコモコになります。
続く。
番外)オシロスコープについて
昔は、自分用オシロを持つなんてのは夢だったけど、最近では高機能なものがずいぶん安くなってきており、手が届く価格になってきています。
自分は数年前に買ったRIGOLのもの(当時で確か5万円くらい)を使っていますが、本当に重宝しています。
テスターが医者で言う聴診器みたいなものだとしたら、オシロはレントゲンとかCTスキャンとかそんな感じでしょうか。
とにかくオシロスコープがあるかないかでは、作業スピードが段違いです。
オシロがなかったときは、回路がうまく動かないと、ソフトが悪いのか、ハードが悪いのかの検討もつかず、とにかく遠回りしながら試行錯誤してました。(逆にそれが勉強にもなるのですが、、)
オシロがあれば、ここからパルス出てないじゃんとか、周波数が不安定だなとか、一目瞭然なので対策に要する時間もぐっと減ります。
オシロを選ぶ際は、帯域とチャンネル数、サンプリング周波数、メモリ、分解能とかありますけど、趣味の電子工作で使うレベルなら、帯域50MHz以上で、2~4チャンネルあれば大抵のことは大丈夫だと思ってます。最近のオシロであれば、安いものでもスペックはそこそこ良いので、何を買ってもこのぐらいのスペックは満たしていると思いますが、、
僕のおすすめは自分も使っているので、RIGOLですかね。
仕事では、テクトロニクスしか使いませんが、家でRIGOLを使っても特に操作に違和感もないし、必要十分な機能があります。
PCと繋げば、無料のアプリでFFTを掛けたりできるのが良いです。
コメント